壁付混合水栓 取替え方法(自分で・水廻りDIY) シールテープ巻き方・巻き数等
壁付混合水栓 取替え方法(自分で・水廻りDIY) シールテープ巻き方・巻き数等
壁付混合水栓とは
まず、「混合水栓」というものは、水と湯を混合して出せる水栓の事を言います。
そして、「壁付水栓」というものは、文字通り壁に付いている水栓の事を言います。
※壁付の単水栓は、横水栓と呼ばれます。
よって、「壁付混合水栓」とは、混合水栓の壁付タイプという事になります。
今現在は、あまり使われていない
昔に比べると、壁付水栓というものは少なくなってきています。
特にキッチンなどは、台付き水栓がほぼ主流となっており、浴室などでも使われる事は、だいぶ少なくなってきています。
しかし、取替用としての需要は、まだまだあるので、各水栓メーカーで新しい製品も変わらず生産され続けています。
壁付混合水栓の取替え方法
必要な工具・材料
・モンキーレンチ 開口幅 32㎜以上 ナットサイズ的に必要です。
長さは250㎜くらい 取り外しの際に、力が必要なので、ショートタイプは難しい
・モーターレンチ 又は、モンキーレンチ(上記とは別に)
工具は2つ欲しいです。購入するならモーターレンチをお勧めします。
・マイナスドライバー 水量調整が出来る場合、必要。
・シールテープ 配管との接続部のシール剤として。
・液体シール剤 シールテープの補助として。(無くても良い)
・ワイヤーブラシ 配管内の清掃に必要。固めのハブラシでも代用可。
・六角レンチ 持出ソケット(ザルボ)が外れてしまった場合、取付けに必要。
古い水栓の取り外し方法
水道の元栓を止める。(水道メーターなど)
元栓を閉めた後は、本当に水・湯が止まっているか、しっかりと確認しましょう。
古い水栓の取り外し
本体部後ろ、取付脚との接続ナットを取り外します。(正面から見て時計周りが緩め方向)
左右交互に少しずつ回していきます。
取付脚の取り外し
モンキーレンチなどの工具をかけ、反時計回りに回して、緩めていきます。
力のかけ方は、回す方向のみにかかるようにし、勢いよく力をかけて回したり、極端に体重をかけて回したりはしない様に注意しましょう。配管が破損したり、外れたりする可能性があります。
<トラブル事例>壁内水道管折れる 壁付水栓取替え作業のトラブル
固くて回らない場合は、取付脚の外側に工具をかけ、モンキーレンチの持ち手の先端側をもって回すと、「テコの原理」で力が掛かりやすくなります。
取り外し後は、配管内にサビやシールテープの残りが付着している事がありますので、ワイヤーブラシ(固めのハブラシでも可)などで掃除をしましょう。(新しい水栓の取付後の水漏れや、錆びの詰まりなどの原因になります。
新しい水栓の取付
配管のネジ山の確認
まず始めに、シールテープを巻かずに新しい取付脚を配管にクルクルとネジ込み、止まる所まで何周ねじ込み可能かをカウントします。(お湯・水 それぞれ数えましょう。)
これによって、取付脚の調整範囲を計算出来ます。
例: 湯側(左側) 7周 水側(右) 5周半
まず大前提として、ネジ込みの回数は、最低3周は必要だと思ってください。
そして、この例の場合、少ない回数の方(5周半)までしか回すことが出来なくなりますので、
湯・水ともに、3周~5半周以内で、ネジ込みを止める事になります。
よってこの場合は、4~5周が適正な回数と判断できます。
湯水の配管が揃っていない場合
状況によっては、湯・水の配管の出具合が、多少の誤差がある場合があります。
この場合、左右同じ回数ずつネジ込んでいっても、この誤差は変わらない為、ネジ込みの回数を左右変え、前に出ている方を多くねじ込む事で、調整します。
取付脚にシールテープを巻く
取付脚に送り座金を取付け、シールテープを巻きます。(7~8周)
補助として、液体シールを塗る事で、水漏れを防ぎやすくなります。
取付脚の取付
事前にカウントした回数分、配管にねじ込んでいきます(時計回り)が、いきなり最終形の「ハ」の字の状態にはもって行かず、左右共にその少し手前の状態で止めておきます。
これは、一度ねじ込んだ取付脚は、反対方向には緩めることが出来ない為(水漏れします)、ここからの調整は時計回り方向のみで行うからです。
また、真上からみて左右の取付脚の先端が、壁から同じ寸法で揃っているかを確認します。
(この誤差は、ねじ込みの回数で調整する。)
水栓本体の取付
取付脚に水栓本体を取付けますが、接続部のナットは軽く手で締め込む程度の仮付け状態にします。
※パッキンは入れてください。
下の画像の様な斜めの状態で仮付けをし、そこから少しずつ取付脚を左右同時に回して、水栓本体の水平をとっていきます。
水栓本体が水平状態になりましたら、取付脚と本体の接続ナットを本締めしていきます。
その他の部品の取付
吐水パイプや、シャワーホースがあれば取付けていきます。
水道の元栓を開け、水漏れ確認
通水後に水漏れが起こりやすいのは下記の2箇所です。
「配管と取付脚の接続部」
水漏れする場合は、ねじ込み回数が不足していなければ、シールテープの巻き方等に問題があります。
もう一度、取り外してやり直す必要があります。
「取付脚と水栓本体の接続部」
水漏れする場合は、パッキンが入っているならば、ナットの締め込み不足が考えられます。
また、取付脚の壁から寸法が左右揃っていない(どちらか片方が出ている)と、均等に密着できません。ねじ込みの回数で調整して揃えるようにしましょう。
少量の水漏れの場合、短時間では確認が出来ません。10分以上置いてから、再度確認をしましょう。
まとめ
水栓の取替えの中でも、壁付水栓の取替え作業は、細かなコツが有り、なかなか難しいと思います。
また配管折れなどのリスクもあるので、充分注意が必要です。(注意をしても折れる時は折れます。)
築30年を越える様な古い住宅、特に在来浴室(タイル浴室)の壁内の配管は、腐食が進んでいる可能性がとても高いです。
プロが作業をしても、配管が折れてしまう事も全然あります。防ぎようのない事ですが、その後の対応は素人では決して出来ませんので、プロにお願いするという事も検討しましょう。
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