INAX GDT-2810【オーバーフロー管が折れた場合のフロート弁交換、ボールタップ交換】 アメージュCロータンク 水が止まらない・タンクに水が溜まらない 修理方法
INAX GDT-2810【オーバーフロー管が折れた場合のフロート弁交換、ボールタップ交換】 アメージュCロータンク 水が止まらない・タンクに水が溜まらない 修理方法
INAX アメージュC 手洗い付ロータンク GDT-2810(1999-2001年)
便器品番 GC-110ST
類似品番 DT-2810、DT-2510 も対象
INAX DT-2810 相違点:プロガード(防汚コーティング)無し
INAX DT-2510 相違点:手洗い無し
症状:タンクに水が止まらない、タンクに水が溜まらない
タンクの給水が止まらずにずっと出続けてしまう。
タンクへの給水がいつまでも止まらずに出続けてしまう状態です。
また、ロータンクへ給水され続けた水が、便器内へ流れ込んでいます。
タンクに水が溜まらない
タンクに給水された水が全て、便器内へ流れ出てしまい、水が溜まらない状態です。
水が溜まらない為、トイレを流すことが出来ません。
原因:タンク内のフロート弁の破損
今回の原因は、タンク内部のフロート弁のオーバーフロー管の破損です。
タンクに水を留めておく事が出来ず、いつまでも満水にならない為、ボールタップから給水され続けてしまいます。
INAX製のロータンクでは、たまに見られる現象です。
タンクに水が溜まっているが、水が出続ける場合は、ボールタップが原因
タンク内が満水になっていて、水が止まらない場合は、ボールタップの故障が原因となります。
取替用部: LIXIL フロート弁 TF-2820C(243)
LIXIL(旧・INAX) 大小切替フロート弁 TF-2820C(243)
使用年数が経っている製品ですので、フロート弁と一緒にボールタップを交換する事をお勧めします。
その他の修理部品はこちら(ボールタップ・フロートゴム玉・レバーハンドル)
必要工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・13mmナット用レンチ ※ラチェット式がお勧め
・ワイドモンキーレンチ 開口68mm以上
フロート弁交換手順
止水栓をマイナスドライバーで閉めて、水を止めます。
しっかりと止まったことを確認しましょう。
止水栓からロータンクに繋がる給水管を、ナット部で取り外します。
ロータンクの下に、便器と固定をしている密結ボルトが見えます。(左右2箇所)
ラチェット式レンチなどを使用し、ナット(13mm)を取り外します。
ナットとボルトが供回りしてしまう場合
タンク内側から、マイナスドライバーでボルトの頭を固定しながら、ナットを回します。
給水管・密決ボルトのナットを取り外したら、便器からロータンクを取り外す事が出来ます。
陶器製のタンクは重く、不安定な体勢で持ち上げるかたちになるので、腰を傷めたりしないように注意しましょう。
また、タンクを落としたりして破損させてしまうと、代わりのものは現在生産されておりません。
その場合は、便器を含めて一式交換しなくてはなりませんので、充分注意して下さい。
取り外したタンクは、床に寝かせた状態で置きます。
フロート弁の固定ナットを工具(68mm以上開口するもの)を使用して取り外します。
ナットは反時計まわしで緩みます。
固定ナットを取り外せば、タンクの内側からフロート弁を抜き取ることが出来ます。
新しいフロート弁は、取外しと逆の手順で取付けましょう。
フロート弁の取付向きには、充分注意して下さい。
他の部品に干渉し、正常に動作がしなくなります。
フロート弁の固定ナットは工具を使い、しっかりと締め込みましょう。水漏れの原因となります。
フロート弁の鎖は、レバーハンドルに繋ぎます。
ロータンクを便器に設置し、固定します。
タンクは垂直にゆっくりと降ろし、下部のボルトやフロート弁が所定の位置に入るように据え付けます。
タンクは重たいので、この時も十分に注意して下さい。
据え付け後、下面からナットで固定します。
ナットは工具を使い締め込みますが、極端に締めすぎると、陶器の破損に繋がりますので注意して下さい。
給水管をロータンクに接続します。
この時に接続部の平パッキン(呼13mm用・19ミリパッキン)を交換する事をお勧めします。
止水栓を開け、給水します。
この時に、手洗い管の先端からも水が噴き出ますので、手で持ちタンク内へ向けておきましょう。
タンク内に水が溜まり、給水が止まれば問題有りません。
※給水が止まらずに、オーバーフローしてしまう場合は、ボールタップの取替えも必要です。
タンクのフタを取付ける際に、確実に手洗い管を差し込みましょう。
ここが入っていないと、給水時にタンクから水が漏れ出します。
取替え完了
その他の修理部品: ボールタップ、フロートゴム玉、レバーハンドル
ボールタップ・フロートゴム玉の交換方法は、リンク先をご参照ください。
(型番違いですが、施工方法は、ほぼ同じです。)
ボールタップの水が止まらない場合
LIXIL マルチボールタップ TF-20B
フロート弁のゴム玉のみの劣化の場合
LIXIL 取替え用フロートゴム玉(大) TF-10R-L
レバーハンドルが破損した場合
LIXIL マルチ洗浄ハンドル TF-10A
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