INAX DT-882(DT-589)【ボールタップ・フロートゴム玉交換・フロート弁交換】トイレロータンク 水が止まらない 修理方法
INAX DT-882(DT-589)【ボールタップ・フロートゴム玉交換】トイレロータンク 水が止まらない 修理方法
INAX 手洗い付ロータンク DT-882(1995-1998年)
※便器品番 C-77S(床排水) 、 C-77P(壁排水)
手洗い無しタンク DT-589 も対象
INAX 手洗い無ロータンク DT-589(1985-1998年)
補修部品(ボールタップ・フロートバルブ・洗浄ハンドル)は、同じです。
症状:タンク内の水が止まらない。便器内へずっと水が流れている。
タンク内の水が止まらない・便器内へずっと水が流れている。
タンク内に水が溜まっても、止まらずに水がチョロチョロと給水され続けている状態です。
給水され続けた水は、溢れ防止の為の「オーバーフロー管」へ流れ込み、そこから便器の方へ流れ出てきます。
例外:オーバーフロー管が折れてしまっている事も。
珍しくないケースですが、オーバーフロー管が根本から折れる。または、亀裂が入っている状態の場合、そこからタンク内の水が抜けて行ってしまう事も有ります。
水道料金が大幅に増える原因にも
この程度の少量の水漏れでも、24時間、水が出続けているとなると、水道の使用料は大幅に増えてしまいます。
水道料金が1万円以上増えるという事も珍しくありません。
放置しておいても、決して良くなる事は無く、悪くなる一方ですので、早めの対処がひつようです。
原因:タンク内部の部品(ボールタップ・フロートゴム玉)の消耗
①ボールタップが消耗し、水を止める事が出来なくなっている。
②フロートゴム玉が消耗し、タンク内の水が便器内へ抜けてしまっている。
①・②が両方共に起こっている事も多々あります。
取替用部品:ボールタップ、フロートゴム玉
LIXIL マルチボールタップ TF-20B ※手洗い無し DT-589にも対応
LIXIL フロートゴム玉(大) TF-10R-L
オーバーフロー管が折れてしまった場合の交換部品:フロート弁部
LIXIL フロート弁部 TF-1810C
フロート弁部(TF-1810C)の交換方法
ボールタップ・フロートゴム玉の交換方法
必要工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
ボールタップ・フロートゴム玉の取替え手順
止水栓をドライバーで締めて、水を止めます。
その後、タンク内の水を流し、空の状態にします。
止水栓からの給水管と繋がるナットを工具を使い取り外します。
続いて、ボールタップの固定ナットを同じく工具を使い取り外します。
固定ナットを取外し後、ボールタップをタンク内側へ抜き取ることが出来ます。
※手が汚れるので、ゴム手袋を使用しましょう。
レバーハンドルに繋がる鎖をフックごと取り外します。
上にガイドリングがある為、横から斜めにゴム玉を抜き取るようにします。
新しいボールタップを、タンクに固定します。
手洗い無し(DT-589)の場合 手洗い管の取り外しが必要です。(クリックで開く)
①クリップを抜き、手洗い接続管を取り外す。
②キャップ(付属品)の取付。
給水管との接続部は、古いパッキンは使用せずに、付属のストレーナーパッキンを使用しましょう。
工具でしっかりとナットを締め込みます。
この時に、ボールタップが一緒に回ってしまうことがありますので、手で押さえておくようにしましょう。
DT-882には補給水管は必要ない為、ダイヤルを「1」から「0」に回して、水が出ない様にします。
水が出ない補給水管は不要ですが、他の部品の動作に干渉しないように、オーバーフロー管内へ差し込んでおきましょう。
手洗い連結ホースを取外し。キャップをします。(施工説明書を参照)
止水栓を開けて、タンクに水を溜めますが、この時に、手洗い連結ホースから水が噴き出ますので、連結ホースを手で持ち、タンク内へ向けておくようにしてください。
タンクに水が溜まり、給水が止まったら、止水水位を調整します。
正しい止水水位は、オーバーフロー管に印がされている「W.L」(ウォーターライン)の位置です。
調整方法は、ボールタップの浮き部分に調整ねじがあります。マイナスドライバーで回し、水が止まる水位を調節しましょう。
取替え完了
ボールタップ・フロートゴム玉の取替え完了です。
タンクのフタには、ボールタップの手洗い連結ホースを確実に接続して、閉めるようにしてください。
<補足>その他修理部品 レバーハンドル
レバーハンドルが破損してしまった場合
LIXIL マルチ洗浄ハンドル TF-10A
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