TOTO TMGG40A【開閉バルブ部交換・サーモユニット交換】浴室 壁付サーモスタット混合水栓<水が止まらない。温度調節が効かない。> 修理方法

TOTO TMGG40A【開閉バルブ部交換・サーモユニット交換】浴室 壁付サーモスタット混合水栓<水が止まらない。温度調節が効かない。> 修理方法
TOTO 壁付サーモスタット混合水栓 TMGG40A(2012-2023年) ※シャワーは無し
GGシリーズ



症状①:開閉ハンドルを閉めても、水がポタポタと止まらない。
本体右側の開閉ハンドルを閉めても、水がポタポタと止まらず、いつまでも漏れ続けています。

原因:本体内部の開閉バルブ部の消耗
開閉ハンドルを閉めても水が止まらなくなる原因は、単純なパッキンなどでは無く、本体内部に使用されている「開閉バルブ部」という部品の消耗になります。
修理をする為には、メーカー純正の修理部品 「開閉バルブ部」の交換が必要です。
修理用部品:TOTO 開閉バルブ部 TH577 ※分解図より
TOTO 開閉バルブ部 TH577

症状②:温調ハンドルを回しても、温度調節が効かない。
本体左側の温調ハンドルを回しても、お湯の温度が変わらず、「熱いまま・冷たいまま」になってしまいます。


まずは、給湯設備の確認を
この様な症状の場合、水栓に原因が有る場合と、お湯を作る給湯設備(ガス給湯器・エコキュート・電気温水器、など)側に問題が有る場合が有ります。
まずは、給湯設備に異常が無い事を確認しましょう。

原因:水栓本体内部の温度調節ユニットの故障。
給湯設備に問題が無く、その水栓のみ、お湯の温度の調節が出来ない場合は、水栓本体内部の「温度調節ユニット(サーモユニット)」の故障が原因です。
修理をする為には、メーカー純正部品の温度調節ユニットの交換が必要です。
修理部品:TOTO 温度調節ユニット(サーモユニット) TH576-4S ※分解図より
TOTO 温度調節ユニット(サーモユニット) TH576-4S
温度調節ユニット(TH576-4S)の交換方法はこちら
本体品番は異なりますが、交換方法は同じです。

開閉バルブ部(TH577)の交換方法
必要工具
・カッターナイフ または、精密ドライバー(-)
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・モーターレンチ
・ウォーターポンププライヤー
開閉バルブ部(TH577)の交換手順
水栓の取付脚部分にある止水栓を、マイナスドライバーで閉め、水・湯を止水します。

右側が水、左側がお湯です。
ハンドル側面の丸いキャップをカッターナイフなどを使い、取り外します。

紛失しない様に注意。落下防止の為、浴槽の排水栓は閉めておきましょう
続いて、内部にある止めネジをプラスドライバーで外し、開閉ハンドルを真横に抜き取ります。


樹脂製のリングを少し広げ、水栓本体から抜き取ります。

つづいて、袋ナットの六角部分にモーターレンチをかけ、左回りに回して取り外します。

水垢で固着している場合が有ります。

スペーサー(白い樹脂部品)を真横に引き抜きます。

開閉バルブ部の芯棒部分をプライヤーで掴み、真横に引き抜きます。

パッキンが効いている為、少し力が要ります。
思い切り引っ張り、急に抜けた勢いで、周辺に工具や身体をぶつけないように注意して下さい。
「てこの原理」を使い、抜き取るのが安全です。



新しい開閉バルブ部(TH577)を本体に差し込みます。
開閉バルブ部は、差し込み時の向きが重要です。
黒い部分の凹部分が真上に向くように差し込んで下さい。

ここを間違うと、正常に操作が出来ません。
スペーサー、固定ナット、リングを取り外し時と逆の手順で取付け直します。


開閉ハンドルを取付け直します。
まずは、開閉バルブ部の芯棒の先端の向きを合わせます。
一部分が平らになっている箇所がるので、その部分が真上に向くように回して調整します。

続いて、開閉ハンドルの内部を除き、突起部分が真上に向いた状態で、水栓側に差し込みます。

このお互いの位置が合わないと、開閉ハンドルが奥まで入りません。

止めネジ、キャップも取付けます。
止水栓(湯・水)を開け、正常に動作するか確認しましょう。

開閉バルブ部交換完了。作業難易度(5段階)

作業難易度は「2.5」です。
部品の取付向きが重要になります。よく確認をしながら作業を進めましょう。
水栓本体の後継品
TMGG40Aの後継品はこちら
TOTO 壁付サーモスタット混合水栓 TBV03421J
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