TOTO SH370BA・SH371BA 【ボールタップ・排水弁交換方法】トイレロータンク <水が溜まらない・止まらない>修理方法 ※Eセレクトシリーズ

TOTO SH370BA・SH371BA 【ボールタップ・排水弁交換方法】トイレロータンク <水が溜まらない・止まらない>修理方法 ※Eセレクトシリーズ
TOTO 手洗無しロータンク SH370BA

TOTO 手洗付きロータンク SH371BA

便器品番:CS370B・CS370・CS370BP・CS370P
洗浄方式: セミサイホン
洗浄水量: 大 8ℓ / 小 6ℓ
便器サイズ: レギュラー(標準)
排水芯: 200㎜ ※CS370B、CS370B
排水高さ:148㎜ ※CS370BP、CS370BP
症状① タンクに水が溜まらない、シューシューと音が鳴っている。水が止まらない。
タンク内になかなか水が溜まらず、シューシューと音が鳴っています。
また、タンクに水が溜まりきっても、同じ様に給水され続けてしまいます。

「水の出が悪い」場合、水道管からのサビやゴミなどで、フィルターが詰まっている場合があります。
一度、確認をしてみましょう。(止水栓は締める事)


原因:ボールタップの消耗、排水弁部の消耗
ボールタップの消耗
使用年数が10年以上になると、タンク内部のボールタップの劣化により、水が止まらない、出が悪い、(シューシューと音を立てて水が吹く)などの症状が発生します。
ひと昔前のトイレのボールタップというと、「水が止まらない」というのが代表的な故障の症状でしたが、この様なタイプのボールタップは、「水の出が悪くなる」という症状が発生します。
排水弁部の消耗
排水弁部の消耗により、タンク内の水が底から便器側へ抜けてしまい、水位の低下が起こります。
ボールタップは、水が減ると自動で給水する仕組みですので、【減水 → 給水】 の繰り返しが発生してしまいます。
症状② 便器内へ水が流れ続けている。
便器内へ水がずっと流れ続けています。

原因:排水弁部の消耗、ボールタップの消耗によるオーバーフロー
排水弁部の消耗
排水弁部の消耗により、タンク内の水を留めておく事が出来ずに便器内へ抜け続けてしまう状態になります。
ボールタップの消耗によるオーバーフロー
ボールタップの消耗により、水が止まらず給水されつづけ、オーバーフロー管に入った水が便器内へ流れ込みます。

症状③ トイレが流せない。
洗浄レバーを操作しても、水が流せない。
普段よりも洗浄レバーの動きが軽い。空回りしている感覚があります。
原因:排水弁部の玉鎖が切れている。
排水弁部の玉鎖が経年劣化により切れてしまい、洗浄レバーの動作と連動しなくなってしまっています。
交換用部品:ボールタップ、排水弁 ※メーカー分解図より
TOTO 立型ボールタップ HH06005SR

TOTO 排水弁部 HH08008Z

ボールタップ・排水弁部交換方法
必要工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・タオル
ボールタップ・排水弁交換手順
止水栓をマイナスドライバーで閉め、水を止めます。

タンクの水を流し、空にします。

タンクのフタ、内部タンクのカバーを取り外す。

止水栓(ウォシュレットなどが付いている場合は、分岐金具)から給水ホースを取り外します。

工具を使用し、給水ホース先端のナットを緩めます。
給水ホース内部から残り水がでます。タオルなどを準備しておきましょう。

分岐金具が付いている場合は、一緒に緩まないように、分岐金具を固定しながらナットを緩めましょう。

ボールタップを後方で固定しているストッパーを真上に抜き取ります。

ストッパーは再利用するので、紛失しない様に注意しましょう。

ボールタップ本体を手で掴み、真上から見て右に45°回します。

45°回した位置で、ボールタップ本体を真上に引き抜きます。


そのまま給水ホースまで引き抜きましょう。
給水ホース先端のナット部分が、タンクの下穴に引っ掛かる事があります。

SH371BA(手洗い付)・SH370BA(手洗い無)の場合、ボールタップの組み換えが必要になります。
※施工説明書を参照

こちらの便器はセミサイホン式です。
<SH370BA・SH371BA どちらも>
吐水口の交換

<SH370BAのみ>
手洗い連結管の取り外し。


新しいボールタップを、取り外しと逆の手順でタンクに取り付けます。

右45°の状態で差し込み、左45°に回して、固定します。

ボールタップの後方のツメを、タンクの溝にはめ込みましょう。

ストッパーの再取付。

付属のボールタップカバー(半透明)をしっかりと取付けてください。

付属のパッキンを入れ、給水ホースを止水栓(分岐金具)に接続します。

手洗い管から水が噴き出しますので、指で押さえて止水栓を開けます。

水が止まる事、給水ホースの接続部に水漏れが無い事を確認します。
ボールタップ交換 完了

排水弁部交換手順

スピンドルからピンを抜き取ります。

レバーをスピンドルから抜き取ります。

排水弁部を手で掴み、垂直に引き抜きます。



取り外しと逆の手順で、排水弁部をタンクの底面にはめ込みます。

「カチッ」と音がするまでしっかりと取付ける。
新しい排水弁部に付属のレバー(白・またはグレー)をスピンドルに通し、ピンで固定します。
自動洗浄機能付きのウォシュレットの場合は、グレーのレバーを取付けます。


排水弁部の玉鎖(2本)をレバーに接続します。
玉鎖2本とレバーの接続位置を画像の様に繋いでください。

鎖は張り過ぎず、適度にたるみが出るくらいにします。

止水栓を開け、水を溜めます。
洗浄レバーを動かし、正常に動作するかを確認してください。
排水弁部交換 完了

作業難易度(5段階)
作業難易度は、「2」 です。
※排水弁の交換も含むと「3」
部品に付属している、施工説明書も合わせて読んで作業をしましょう。
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