小便器詰まりを解消する方法【プロが使う尿石除去剤】
小便器の排水が詰まる原因は「尿石」の付着
小便器の排水が詰まって流れない。流れが遅い。溢れてしまう。といった事が良くある症状ですが、
これは小便器内や配管内に付着する「尿石」が原因である事がほとんどです。
尿石とは
人体から排出される尿に含まれるカルシウムイオンが、炭酸などと反応し、カルシウム化合物として便器および配管の内部に付着するものです。
これは、使用していく度に蓄積されていくもので、年数をかけて小便器内やその先の配管内の通り道が細くなり、洗浄の水量に対して排水量が追い付かなくなってしまいます。
プロが使う尿石除去剤 テイクワンL
この尿石を除去する為の協力な薬剤が「テイクワンL」です。
尿石を化学反応で分解させ、柔らかく溶かす事ができます。
使用方法
準備するもの
・ゴム手袋
・保護メガネ
・灯油ポンプ(手動)
・バケツ
・ラバーカップ
注意点
テイクワンLは、医薬用外劇物です。使用前には包装の表示をよく読んでください。
・作業時には皮膚に触れないよう保護メガネ、ゴム手袋等を着用してください。
・ 万一眼に入った場合は、直ちに流水で15分以上洗眼し医師の手当てを受けてください。
・ 次亜塩素酸ソーダ又はサラシ粉等塩素系の漂白剤と絶対に併用しないでください。
使用手順
センサー式フラッシュバルブの小便器の場合、作業中に水が流れてしまわないように、センサー感知部分を塞いでおくか、止水栓がある場合は、閉めておきます。
詰まりによって便器内に水が溜まっている場合や、便器のトラップ内の封水も灯油ポンプ(手動)などを使って取り除きます。
便器のトラップ内にテイクワンLを300〜500ml入れます。
必要以上に入れても、流れて行ってしまう為、無駄になります。
尿石と科学反応を起こし始めます。
そのまま15分から30分ほど時間をおきます。
時間が経ったら、バケツに水を溜め、様子を見ながらゆっくりと流します。
この時に、小便器のフラッシュバルブの洗浄ボタンを押してしまうと、排水が流れなかった時に薬剤が混ざった水が便器外に溢れてしまう恐れがあります。
水が流れるようなら、水の量を多くして流します。
溶けた尿石同士で詰まりを起こしてしまう事があります。
この場合は、ラバーカップを使って詰まりを除去します。
排水の流れがまだ遅い場合は、同じ作業を繰り返します。
補足:小便器の詰まりが起こり易い原因
小便器の詰まり・尿石の付着が起こりやすい原因として、
・使用した後にすぐに水を流さない
・フラッシュバルブの洗浄水量が少ない
・排水の流れが遅くなっているまま使い続ける。
などがあります。
使用した後にすぐ水を流さない。
これはボタン式フラッシュバルブの小便器で起こる事ですが、使用後に水を流さずにいると、小便器のトラップ内に尿が残ったままになるため、その状態が尿石の発生に繋がります。
公衆トイレ・店舗のトイレなど不特定多数の方が使う小便器などでは注意が必要です。
フラッシュバルブの洗浄水量が少ない。
フラッシュバルブは正常な状態の場合、洗浄量は十分流れるようになっていますが、内部部品の消耗や、給水配管の詰まりなどにより、水量が少なくなったり、洗浄時間が極端に短くなったりしてしまいます。
少ない水量・時間であると、便器内・配管内に尿が残り、尿石の発生に繋がります。
排水の流れが遅いまま使い続ける。
すでに尿石の付着が進んでいて、排水の流れが遅い状態であるのに、放置をしてそのまま使い続けてしまうと、洗浄水の勢いが足りずに、さらに尿石の発生がし易い状態になってしまいます。
完全に閉塞してしまうと、尿石除去剤を使っても奥まで浸透せず、修理をする事が困難になります。
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