【放置してはいけない】キッチン 台付1穴シングルレバー水栓のぐらつき 原因・修理方法
【放置してはいけない】キッチン 台付1穴シングルレバー水栓のぐらつき 原因・修理方法
キッチンのシングルレバー水栓がぐらぐらしている。動いてしまう。回ってしまう。
こんな状態はありませんか?
「水は出るし、使えない事は無いから」と、この状態を決して放置してはいけません。
放置してはいけない理由と、原因、修理方法を解説していきたいと思います。
ぐらぐらしているシングルレバー水栓を放置してはいけない3つの理由
1.軽度のぐらぐらが、放置する事でどんどん酷くなる
最初の内は、少し動く程度ですが、使い続ける事で少しづつ、ぐらつきが酷くなっていきます。
一度ぐらつき始めた水栓は、悪くなる事はあっても、良くなる事はありません。
2.ぐらつきによって、水栓の破損や水漏れが発生する可能性がある。
水栓がぐらつき、動くことによって、水栓下の給水管・給水ホース等に負荷がかかり、破損や緩み、さらに進むと水漏れが起こる可能性があります。
3.水栓と天板に隙間が出来る為、水が浸入してしまう。
水栓本体は、キッチンの天板に開いた穴を貫通して取付けられています。本体がぐらつくという事は、天板と水栓本体との間に隙間が生じ、天板の水栓回りにかかった水が浸入してしまう事になります。
キッチン天板の裏側は、木製の板にて補強されている事が多いため、浸水した水によって、木製の補強版が腐ってしまう事につながります。
この補強板が腐り出してしまうと、簡単な修理では済まなくなってしまいます。通常の修理に加えて、補強版の補修もしなければなりません。
シングルレバー水栓がぐらつく原因、水栓の固定の仕組み
通常、水栓金具の固定は、キッチンなどの天板に挟み込む事で押さえられています。
しかし、レバーの上げ下げ、吐水パイプの左右の首振りなど、使用していくうちに水栓に負荷がかかり、固定ネジの緩みや、天板と水栓との隙間の防水パッキンなどの痩せなどを引き起こし、本体自体の緩みが生じます。
水栓の固定方式は2つです。(名称は正式なものではありません。)
「ナット締め込み式」
水栓本体の下にネジが切ってあり、天板の裏側からナットで締め付ける事で、本体が固定されています。
旧式の水栓に多く、TOTO、LIXIL等の大手メーカーのキッチン水栓では、現在、この方式はほとんど使われていません。
固定ナットが緩んだり、天板裏の補強版が凹んだりすることで、挟み込み圧が弱くなり、ぐらつきにつながります。
「上面施工式」
ナット締め込み式でない場合、こちらの方式がとられています。
上面施工というのは、水栓本体の取付時の施工方法で、ナット締め込みが天板の裏(下面)での施工に対して、天板上から水栓の固定作業が出来るという施工方法になります。
先にキッチン天板に、固定金具(アダプター)を取付け、固定金具に水栓本体を取付けるという方法です。この施工方法が採用される様になってから、水栓の取付作業がとても楽になりました。
こちらも、固定金具のボルトが緩んだり、天板裏の補強版が凹んだりすることで、挟み込み圧が弱くなり、ぐらつきにつながります。
修理方法
基本は、固定が緩くなった分、ナット、ボルト等を増し締めをすれば良いのですが、専用工具が必要だったり、水栓の分解が必要になったりと、簡単にはいきません。
ぐらつきの修理方法は、水栓の固定方式によって変わります。
「ナット締め込み式」の場合
天板裏から、固定ナットの締め込みを行います。
狭い箇所がほとんどなので、普通の工具は入らず(入っても回せない)、専用の工具が必要となります。
ナットのサイズも水栓メーカー、型式によって異なりますので、適切なものを準備する事は難しいです。(13.18.37.38.46.47㎜等)
KVK社のこのタイプは工具不要です。(レバーを使い、このまま締める事ができます。)↓
プロの水道業者は、各サイズ対応できる工具を常備しています。(少しの使用で使うには高額な工具です)
「上面施工式」の場合
固定金具(アダプター)のボルトを締め直す必要があります。
水栓本体を、固定金具(アダプター)から引き上げ、アダプターのボルトを締め込みます。(六角、またはプラスネジ)
給水ホースの長さに余裕がない場合、水栓本体が十分に持ち上がらない事があります。その場合、給水ホースの取り外しまで必要になります。
取付方法の記事ですが、参考になるかと思います。
補強板が腐食してしまっている場合
補強板が腐食してしまっている場合は、補強板の交換(補修)が必要です。
まとめ
水栓本体の緩み・ぐらつきに気づいたら、早めに手を打ちましょう。
プロに頼んでも、早い段階なら大きな工事にはなりません。
放置する事での、2次的な水漏れなどによって、他の箇所に被害が及ぶ事があります。
例:水栓と天板の隙間から水が浸入し、補強板が腐る、キッチンの収納内の板が腐る、床のフローリングが腐る。
また、水栓本体が古い場合(10年以上使用)は、総合的に見て、水栓本体の交換を考えた方が良いかもしれません。
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