【INAX・LIXIL製 トイレ止水栓の水漏れ修理方法・分解の仕方】スピンドルOリング交換

【INAX・LIXIL製 トイレ止水栓の水漏れ修理方法・分解の仕方】スピンドルOリング交換
INAX・LIXIL製のトイレの止水栓


症状:止水栓のスピンドル(中心の回す部分)から水が漏れる。

INAX・LIXIL製のトイレ用止水栓は、他メーカーとは違い、特殊形状をしています。
止水栓を開閉する為に、中心のスピンドル部分をマイナスドライバーで回しますが、年数が経過したものになると、開栓後に水漏れが起こる事が多々あります。
基本的には、じんわりと水が滲んでくる程度の水漏れですが、数分に1滴でも水が漏れるものを放置しておくわけにはいきません。
原因:止水栓内部のOリングパッキンの消耗
この様な水漏れが起こる原因は、マイナスドライバーで回すスピンドル部分の内側のパッキンの消耗によるものです。
単純な原因ですが、特殊形状で分解の仕方がわかりづらく、パッキンの交換が出来ないと思われがちです。
使用部材: カクダイ 補修用Oリング
LIXIL・INAXでは、この止水栓内部の部品を販売していない為、同寸法のパッキンにて代用します。
カクダイ 補修用Oリング(2ヶ入) 794-85-15

スピンドルを交換したい場合
スピンドルを交換したい場合は、LIXIL製の止水栓を購入し、分解してパーツだけを使用します。
LIXIL アングル型止水栓 LF-3VK
金属製スピンドルと樹脂製スピンドルは同形状です。

止水栓分解・修理方法
必要工具
・マイナスドライバー
・先端の細い工具(精密ドライバー、千枚通し、など)
・シリコングリス または、食器用洗剤
止水栓分解・パッキン交換手順
止水栓を分解する為、水道の大元の栓を閉めます。
(水道メーターのバルブ、給水ポンプの停止など)
確実に行って、水が止まっている事を確認して下さい。作業中に水が噴き出します。
トイレの給水が止まっている事を確認し、止水栓をマイナスドライバーで右まわしに回します。

スピンドルが奥に入り込んだ状態で、ネジ山の一番手前側にあるストッパー(リング状のワイヤー)
を、精密ドライバーなどを使い、取り外します。

取り外し時に、ストッパーがはじけ飛ぶ為、片手で覆いながら作業をしましょう。

スピンドルを左回しに回すと、手前に出てくるのでクルクルと回し続けます。

途中、配管内の残り水が出てきます。水を受ける容器・タオルなどを用意しておきましょう。
配管状況によって、残り水が多くでる場合があります。(上階に水廻りの設備が有る場合など)
そのまま、スピンドルを抜き取ります。


Oリングパッキン部分に、潤滑剤としてシリコングリズ(または、食器用洗剤)を塗り、止水栓本体に取付け直します。

スピンドルを奥までねじ込み、最初に外したストッパーを取付け直します。
ストッパーは、ネジ山の一番外側の山に取り付けましょう。

スピンドルを左にクルクル回し、途中で止まる事を確認します。

水を通水し、水漏れが無い事を確認します。

作業難易度(5段階)
作業難易度は、「1.5」です。
作業は難しくありませんが、水を止める事を確実に行ってください。大事故につながります。
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