INAX DT-680S(DT-650S)【ボールタップ・フロートゴム玉交換手順】 トイレロータンク 水漏れ修理方法 ※他、修理部品の記載有り
INAX DT-680S(DT-650S)【ボールタップ・フロートゴム玉交換手順】 トイレロータンク 水漏れ修理方法 ※他、修理部品の記載有り
INAX ベーシア 手洗い付ロータンク DT-680S(1994-1998年)
※便器部 BC-600S
DT-650S 手洗い無し も対象
症状:タンク内の水が止まらない。便器へ水が流れ続けている。
タンクの水がずっと止まらずに、水の流れる音がしています。そして同様に、便器内へ水がチョロチョロと流れ続けています。
原因:ロータンク内の部品の劣化(ボールタップ・フロートゴム玉)
タンク内の水が止まらない原因は、主に2つです。
1.ボールタップの劣化
タンク内への給水・止水を行う部品が「ボールタップ」です。
正常な状態では、タンク内の水位によって、浮き玉が上下し、水が溜まれば(上がる)止まる・水が無くなれば(下がる)給水をする。を繰り返すのですが、経年劣化により、水を止める事が出来なくなってきます。
2.フロートゴム玉の劣化
タンクの底に見える黒いゴムの玉が「フロートゴム玉」です。
タンク内に給水された水を「溜めておく」、便器洗浄する為に溜まった「水を流す」を行います。
ゴム玉が劣化すれば、タンク内の水は抜けていきます。また、鎖が切れれば、洗浄レバーを操作しても、フロートゴム玉は持ち上がらず、水が流せなくなります。
このゴム玉との設置面と、立ち上がった筒(オーバーフロー管)、ゴム玉を全て含めて「フロート弁」と呼びます。
取替用部品 ボールタップ・フロートゴム玉
LIXIL(旧 INAX) マルチボールタップ TF-20B
LIXIL フロートゴム玉 TF-10R-L
補足:その他修理部品 (レバーハンドル・フロート弁)※フロート弁は2種類有ります
レバーハンドルが破損した場合
LIXIL マルチ洗浄ハンドル TF-10A
フロート弁が破損した場合
DT-680Sのフロート弁は2種類あります。生産時期で形状が違います。
下の2つから形状が同じ物を選んでください。
LIXIL フロート弁 TF-889C
LIXIL フロート弁 TF-2820C
修理部品交換方法(ボールタップ・フロートゴム玉)
必要工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
・カッターナイフ または、 ハサミ
取替え手順
まず、ボールタップと給水管の接続部分のナットを工具を使い緩めます。
続いて、ボールタップをタンクに固定しているナット部分を緩め、ボールタップをタンク内側へ抜き取ります。
レバーハンドルに繋がる鎖をフック部分から取り外します。
続いてフロートゴム玉を外しますが、オーバーフロー管のリングがある為、真上には抜き取れません。
リングを避けて、斜めに抜き取りましょう。ゴム玉の下にはガイドバーがありますので、多少強引に引き抜きます。
新しいボールタップをタンクに取付けます。
給水管との接続部分には付属のストレーナーパッキンを入れます。
給水管フクロナットの締付時に、ボールタップ本体が回転して斜めになってしまう事があります。
ボールタップを手で固定しながら、ナットを締め付けてください。
手洗い無し(DT-650S)の場合 手洗い管の取り外しが必要です。(クリックで開く)
①クリップを抜き、手洗い接続管を取り外す。
②キャップ(付属品)の取付。
補給水管(黒のゴムホース)をオーバーフロー管に接続します。ゴムホースは長いので、カットして下さい
補給水管の根本部分のダイヤルが「1」になっている事を確認します。
止水栓を開けて、タンクに給水をします。
この時に手洗い管(ジャバラホース)からも水が出ますので、手で持ち、タンク内に向けておきます。
水がどの位の水位で完全に止まるのかを確認します。
オーバーフロー管の「W.L」が基準水位です。
※W.L=ウォーターライン
止水の水位は、ボールタップの浮きの上のネジで調整ができます。
時計回り = 止水水位が上がる
反時計周り = 止水水位が下がる
タンクフタ側に手洗い管を接続し、タンクのフタを閉じます。
手洗い管のホースは若干長いので、フタを閉める際に、ボールタップの浮きに当たらない様に向きを調整しましょう。
手洗いの水が出る事、給水管付近に水漏れが無い事を確認します。
使用部品
LIXIL(旧 INAX) マルチボールタップ TF-20B
LIXIL フロートゴム玉 TF-10R-L
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