TOTO SJ81BABF・SJ80BABF トイレ ロータンク水漏れ修理方法(ボールタップ・排水弁交換手順)
TOTO 手洗い付ロータンク SF81BABF(1999-2004年)
手洗い無ロータンク SF81BABF(1999-2004年)
大洗浄 8リットル、 小洗浄 6リットル


類似品 SH91BA(手洗い付)、SH90BA(手洗い無)
TOTO SJ81BABF・SJ80BABF は、住宅会社向け品番となり、一般向け製品 SH91BA・SH90BAとほぼ同等品になります。※正直、違いが分かりません。
症状:タンク内の水の出が悪い。(手洗いから水が出ない。)タンク内の水が止まらない。
「タンク内への給水の出が悪い」「タンク内の水が止まらない」
タンク内でシューシューと音を立てて水が吹いていますが、なかなか水が溜まらない状態です。
水の出が悪いので、当然、手洗いからの水も出ません。
また、タンクに水が溜まっても、水が止まらない場合もあります。

給水フィルターの詰まりの可能性も
可能性は少ないですが、ボールタップのフィルター(ストレーナー)の目詰まりでも、水の出が悪くなる事もあります。

少量の水漏れでも、水道料金が大幅に上がることも
蛇口から水が出続けているのと同じ状態なので、放置しておけば当然、水道使用量にも影響がでます。
水道料金が1万円以上が上がってしまうという事も、珍しくありません。
水漏れは放置しても良くなる事はありません。早めの対処が必要です。
原因:ボールタップの劣化
ロータンク内部のボールタップの劣化が原因となります。
通常、タンク式のトイレは、便器洗浄後に給水が始まり、タンク内に規定水量まで貯まると給水が自動で止まるというのが正常な状態になります。
これに関係する部品は、大きく2点です。
「ボールタップ」
タンクのフタを開けて、すぐ目に入るものがボールタップです。
浮き玉が付いており、タンク内の水位の変化により浮力で位置が上下し、連動して開栓・閉栓をするしくみとなります。
タンクに水が溜まる(水位が高くなる)→ 浮き玉の位置が上がる → 水が止まる
タンクの水が抜ける(水位が下がる)→ 浮き玉の位置が下がる → 水が出る
「フロート弁(排水弁)」
タンクの底面の中央に付いているものが、フロート弁(排水弁)です。
フロート弁は、タンクに溜まった水が流れない様に留める役割と、便器内に水を排水する弁の役割をします。
また、ボールタップの故障によりタンク内への給水が止まらなくなった場合、タンクから水が溢れない様に、便器内へ水を逃がすオーバーフロー管の役割もかねています。
弁の開閉は、レバーハンドルと連動しています。
通常の修理で交換するのは、フロート弁全てではなく、劣化がし易いフロートバルブ(黒いゴム玉と鎖)部分を換える事がほとんどです。
こちらの修理をするためには、ボールタップ・排水弁の交換が必要です。
ボールタップ・排水弁は、セット交換が基本
ロータンクの主要部品であるボールタップと排水弁は、同時交換が基本です。
この2点の部品は、どちらかが正常に作動しなくても、水が止まらなくなります。
ボールタップの動作は、タンクの水位の変化によって機能する為、タンク内に水を留めておく役割を果たす排水弁が消耗していても、ボールタップは正常に作動しません。
排水弁部消耗により、
①タンク内の水が抜けて減っていく
⇩
②ボールタップが給水を始める
⇩
➂水が溜まり給水がストップする
⇩
①へ戻る
このサイクルを繰り返してしまう為、同じ様に「ボールタップの水が止まらない」状態になります。
今回は、使用年数が20年以上経っていたので、主要部品である、ボールタップと、排水弁の交換を行いました。
交換用部品 ボールタップ、排水弁
TOTO 立形ロータンク用ボールタップ HH06005RZ

TOTO 排水弁 HH08008Z

交換手順
交換手順は、リンク先をご参照ください。
※SH91BA・SH90BAの記事ですが、全く同様の手順となります。




修理完了



<補足>その他 修理部品 (レバーハンドル、密結パッキン)
レバーハンドルの破損の場合
TOTO レバーハンドル HH07006R
ロータンク下からの水漏れの場合
TOTO 密結パッキン HH08007R
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