TOTO S514D【ボールタップ・フロートバルブ交換】 手洗付平付ロータンク 水漏れ修理方法
TOTO S514D【ボールタップ・フロートバルブ交換】 手洗付平付ロータンク 水漏れ修理方法
TOTO 手洗付平付ロータンク S514D(~1996年)
平付ロータンクとは
平付ロータンクとは、タンクの形状は四角、便器とは洗浄管とよばれるパイプで繋がっており、タンク自体は壁に固定がされています。
似たようなタイプでは、隅付ロータンク(三角タンク)があります。
類似品 TOTO S514 手洗い・給水 位置違い
S514は、給水管および手洗い管が左側になります。修理部品は同じ。
症状:タンクの給水が止まらない、便器内へ水が流れ続けている
タンク内の水が満タンになっても給水され続けてしまう状態です。
給水され続けた水は、タンク内に立ち上がっているオーバーフロー管に入り、便器側へ流れ続けます。
タンクからの水漏れが続けば、水道使用量も上がります。
蛇口から水が出続けているのと同じ状態なので、放置しておけば当然、水道使用量にも影響がでます。
原因:ロータンク内部部品の消耗(ボールタップ・フロートバルブ)
タンクへの給水が止まらない原因は2つです。
①ボールタップの劣化により、タンクに水が溜まっているのに給水がストップしない。
浮き玉が付いており、タンク内の水位の変化により浮力で位置が上下し、連動して開栓・閉栓をするしくみとなります。
タンクに水が溜まる(水位が高くなる)→ 浮き玉の位置が上がる → 水が止まる
タンクの水が抜ける(水位が下がる)→ 浮き玉の位置が下がる → 水が出る
②フロートバルブ(タンクの底のゴム玉)の劣化により、タンクの水が減り続けてしまう。→減った分の水が給水され続ける。
フロート弁は、タンクに溜まった水が流れない様に留める役割と、便器内に水を排水する弁の役割をします。
また、ボールタップの故障によりタンク内への給水が止まらなくなった場合、タンクから水が溢れない様に、便器内へ水を逃がすオーバーフロー管の役割もかねています。
弁の開閉は、レバーハンドルと連動しています。
ボールタップ・フロートバルブは、セット交換が基本
ロータンクの主要部品であるボールタップとフロートバルブ部は、同時交換が基本です。
取替用部品 ボールタップ・フロートバルブ
TOTO ボールタップ THYS2A
フロートバルブ THY416R
補足:その他交換部品 レバーハンドル
レバーハンドルが破損した場合
TOTO レバーハンドル THY425-1R
TOTO S514 ボールタップ・フロートバルブ交換方法
必要工具
・マイナスドライバー ※止水栓がドライバー式の場合
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
取替え手順
水を止めた状態で、洗浄レバーを操作し、タンク内の水を抜きます。
給水管のナットを工具を使って取り外し、続いてボールタップの固定ナットを取り外します。
ボールタップはタンクの内側に抜き取ります。
フロートバルブは、接続部分を広げてフロート弁から取り外します。
鎖もフックごとレバーハンドルから取り外す。
S514Dのように、手洗いの位置がボールタップの真上にくる場合、手洗いの連結管は、白透明なものに付け替えます。
タンクの手洗い管の接続部分は、差し込み式ゴムから、ナット接続に交換する。
止水栓を開ける際には、手洗いの連結管から水が吹き出しますので、必ず手で持ちタンクの内側に向けておきましょう。
しっかりと水が止まる事を確認。止水する水位はボールタップで調整が出来ます。(詳しくは施工説明書を読んでください)
給水の接続部に水漏れがないかを確認しましょう。
また、手洗い管からもしっかりと水が出るか確認します。
作業難易度(5段階)
作業難易度は「2」です。
特に難しい箇所は有りませんが、給水管との接続部のパッキンは古い物を使わず、必ず新しいものへ交換しましょう。
水漏れの原因となります。
TOTO ボールタップ THYS2A
TOTO フロートバルブ THY416R
レバーハンドルが破損した場合
TOTO レバーハンドル THY425-1R
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