INAX DT-811【ボールタップ・フロートゴム玉交換】 手洗い付ロータンク <水が止まらない、便器に水が流れ続ける> 修理方法
INAX DT-811【ボールタップ・フロートゴム玉交換】 手洗い付ロータンク <水が止まらない、便器に水が流れ続ける> 修理方法
INAX 手洗い付ロータンク DT-811(1979-2002年)
手洗い無しロータンク INAX DT-511も対象
INAX 手洗い無ロータンク DT-511(1979-1983年) も同様です。
症状:ロータンク内の水が止まらない。便器内に水がずっと流れている。
ロータンクの中の水がチョロチョロと音を立てて、流れ続けています。
また、便器の水溜まりにみ水が流れ込んで、波打っている状況です。
補足:洗浄レバーが破損した場合
洗浄レバーが折れた場合の修理方法はこちら
原因:ロータンク内部のボールタップ・フロートゴム玉の消耗
ロータンクの水が止まらなくなる原因は、タンク内部の部品(ボールタップ・フロートゴム玉)の消耗です。
タンクの水位によってボールタップの浮きが上下し、水が溜まって水位が上がると給水が止まる。水が減って水位が下がると給水が始まる。これにより、自動的にタンクの給水の開閉がされることになります。
ボールタップの消耗により、タンク内の水が満水になっても水が止まらない状態になります。
タンクの底面にある部品で、レバーハンドルの操作により、弁の開閉が行われる。閉止時は、タンク内の水を溜めておく役割があります。
また、フロート弁のゴム玉の劣化によって、タンク内の水が便器側へ抜けていってしまいます。
これにより、タンク内の水位が下がれば給水が自動的に始まる為、水が流れ続ける原因となります。
取替用部品:ボールタップ、フロートゴム玉
INAX = LIXIL
LIXIL マルチボールタップ TF-20B
LIXIL フロートゴム玉 TF-10R-L
その他、修理部品:取替用レバーハンドル
LIXIL マルチ洗浄ハンドル TF-10A
ボールタップ・フロートゴム玉 取替方法
必要工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
取替え手順
タンクに繋がる給水管のフクロナットを工具を使って取り外します。
残り水が出ますので、タオルや水受け容器などを準備しましょう。
続いて、固定ナットを取外し、タンクの内側からボールタップを抜き取ります。
洗浄レバーから鎖を取り外します。
フロートゴム玉を、フロート弁のガイドリングを避けながら、斜めに抜き取ります。
作業時は、ゴム手袋を着用しましょう。ゴム部分が溶けだしている為、手が真っ黒になります。
新しいフロートゴム玉を、取外しと逆の手順で取付けます。
鎖は、張り過ぎないように若干のたるみを持たせて、洗浄レバーに接続します。
新しいボールタップをロータンクに固定します。
給水管との接続部には、付属のストレーナー付パッキンを入れましょう。
ボールタップは垂直に取付ける事
斜めに取付けられると、浮き玉が他の部分に干渉し、正常に作動しない原因となります。
手洗い無し(DT-511)の場合 手洗い管の取り外しが必要です。(クリックで開く)
①クリップを抜き、手洗い接続管を取り外す。
②キャップ(付属品)の取付。
ボールタップの補給水管(黒いゴムホース)を、オーバーフロー管内へ差し込みます。
補給水管の根本部分のダイヤルの数字が「1」になっている事を確認。
「1」=補給水管から水が出る。
「0」=補給水管から水は出ない。
DT-811は、補給水が必要な洗浄方式(サイホン式・サイホンゼット式)になります。
こちらを正しく行わないと、便器洗浄後に便器内の水溜まりの水位が低くなってしまいます。
止水栓を開け、タンクに給水をします。
この時に、手洗い連結管(ジャバラ管)からも水が出てくる為、手で持ち、先端をタンク内へ向けておきましょう。
止水位(水が止まる水位)の調節をします。
オーバーフロー管の「W.L」の位置がこのタンクの正常な止水位になりますので、ここで止まる様に調節を行います。
ボールタップの浮き玉の上部のネジをマイナスドライバーで回し調節します。
水位を上げる → 右回し
水位を下げる → 左回し
手洗い連結管を、確実に手洗い管に接続し、タンクの蓋を閉じます。
取替用部品:ボールタップ、フロートゴム玉
LIXIL マルチボールタップ TF-20B
LIXIL フロートゴム玉 TF-10R-L
その他、修理部品:取替用レバーハンドル
LIXIL マルチ洗浄ハンドル TF-10A
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