TOTO S517B 手洗付タンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換)※S517BRも対象
本体品番 TOTO 手洗付ロータンク S517B(1975-1992年)
※便器品番 TOTO C420

類似品 TOTO S517BR
TOTO 手洗い付ロータンク S517BR(1991-2015年)
<相違点>
手洗い金具位置違い(中央)

症状:タンクの水がとポタポタと止まらない。
・タンクの水が止まらない。
・タンクの中でポタポタと水漏れの音がする。
・便器内へ水がずっと流れている。


少量の水漏れでも、水道料金が大幅に上がることも
蛇口から水が出続けているのと同じ状態なので、放置しておけば当然、水道使用量にも影響がでます。
水道料金が1万円以上が上がってしまうという事も、珍しくありません。
水漏れは放置しても良くなる事はありません。早めの対処が必要です。
原因:タンク内部品 ボールタップ・フロートバルブの消耗
水が止まらない原因は、ロータンク内部の部品の消耗です。
「水が止まらない」にも2通りが有ります。
「水が溜まっているのに止まらない」
タンク内の水位が一定まで達すれば、通常は水が止まりますが、ボールタップが故障してしまうと、
いつまでたっても水が給水され続け「水が止まらない」状態になります。
「水がいつまでたっても溜まらずに止まらない」
ボールタップの故障とは違い、タンク内の水が、タンク底のフロートバルブの消耗により、減り続けてしまう事で、水が溜まることが出来ません。
それにより、減った水はいつまでも給水され続けてしまい、「水が止まらない」状態になります。
タンクから抜けていった水は、便器内へ流れ続けます。
こちらのロータンクは30年以上前の型になりますので、今回よりも前に修理をした形跡がありました。
純正部品ではなく、他社製のマルチボールタップが使用されています。
この様なマルチボールタップは、純正部品より安価になりますが、寿命が短く、数年で故障する事が多い印象です。
基本は、ボールタップとフロートバルブ部は両方とも交換
ロータンクの主要部品であるボールタップとフロートバルブ部は、同時交換が基本です。
理由は、先に述べた通り、どちらも正常に作動しなくては、「水が止まらない」状態が発生してしまう為です。
通常の修理で交換するのは、フロート弁全てではなく、劣化がし易いフロートバルブ(黒いゴム玉と鎖)部分を換える事がほとんどです。
取替用部品 TOTO ボールタップ THYS2A、フロートバルブ THY416R
TOTO ボールタップ THYS2A
フロートバルブ THY416R

<補足>その他、修理部品
レバーハンドルが折れた、などの場合
TOTO レバーハンドル部 THY425-2R
交換手順
必要工具
・マイナスドライバー ※止水栓がドライバー式の場合
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
ロータンクに繋がる、給水管の接続ナットを取り外します。

続いて、ボールタップの固定ナットも取り外し、古いボールタップをロータンクから取り外します。


古いフロートバルブを取り外します。
ゴムが溶けていて、手が真っ黒になりますので、ゴム手袋などを使用しましょう。


新しいフロートバルブの取付けは簡単ですが、鎖の長さは調整しましょう。
このロータンク(TOTO S517B)は、大洗浄のみ(小洗浄無し)なので、レバーを引いた時に、フロートバルブがしっかりと上がる程度に鎖を張ります。

新しいボールタップに給水管を接続します。
接続部のパッキンは必ず交換してください。(付属品)


ここで一度、止水栓を開け、ボールタップが正常に止水するかを確認します。給水管の接続部の水漏れも確認しましょう。
注意:この時に手洗い管に繋がる蛇腹ホースから水が出ますので、タンク内へ向けておきましょう。
止水の水位は、ボールタップの調整リングで調整できます。

手洗い管を確実に接続して、フタを閉じます。
手洗い管から水が出るかをしっかり確認してください。


作業難易度(5段階)
作業難易度は、「2」 です。
施工説明書をしっかりと読んで施工をし、取替後は正常に作動するかを確認しましょう。
TOTO ボールタップ THYS2A
TOTO フロートバルブ THY416R
TOTO レバーハンドル部 THY425-2R
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