TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り

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TOTO S670B トイレ隅付ロータンク修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り

TOTO  防露式手洗付隅付ロータンク S670B (1971-2008年)

※便器部分は、和式・洋式 どちらもあります。

TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り

症状:タンクの中の水が止まらない・便器に水がずっと流れている

トイレを流した後、タンクに水がいっぱいになっても水が止まらない。

タンク内に溜まりすぎ、溢れた水が、便器内に流れ込んでいます。

※画像のボールタップは、TOTO純正品ではありません。

TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り

少量の水漏れでも、水道料金が大幅に上がることも

蛇口から水が出続けているのと同じ状態なので、放置しておけば当然、水道使用量にも影響がでます。

水道料金が1万円以上が上がってしまうという事も、珍しくありません。

水漏れは放置しても良くなる事はありません。早めの対処が必要です。

原因:タンク内の部品(ボールタップ・フロートバルブ)の劣化

ボールタップ・フロートバルブの劣化

トイレロータンク内部の部品の消耗による、止水不良が起きています。

タンクの水が満タンになっても水が止まらない。→ ボールタップが正常な機能を果たしていません。

タンクの水が抜けて減ってしまう。→ フロートバルブが消耗し、機能を果たしていません。

TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り
TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り

通常、タンク式のトイレは、便器洗浄後に給水が始まり、タンク内に規定水量まで貯まると給水が自動で止まるというのが正常な状態になります。

これに関係する部品は、大きく2点です。

「ボールタップ」

タンクのフタを開けて、すぐ目に入るものがボールタップです。

浮き玉が付いており、タンク内の水位の変化により浮力で位置が上下し、連動して開栓・閉栓をするしくみとなります。

タンクに水が溜まる(水位が高くなる)→ 浮き玉の位置が上がる → 水が止まる

タンクの水が抜ける(水位が下がる)→ 浮き玉の位置が下がる → 水が出る

フロート弁(排水弁)

タンクの底面の中央に付いているものが、フロート弁(排水弁)です。

フロート弁は、タンクに溜まった水が流れない様に留める役割と、便器内に水を排水する弁の役割をします。

また、ボールタップの故障によりタンク内への給水が止まらなくなった場合、タンクから水が溢れない様に、便器内へ水を逃がすオーバーフロー管の役割もかねています。

弁の開閉は、レバーハンドルと連動しています。

通常の修理で交換するのは、フロート弁全てではなく、劣化がし易いフロートバルブ(黒いゴム玉と鎖)部分を換える事がほとんどです。

こちらの修理をするためには、ボールタップ・フロートバルブの交換が必要です。

ボールタップ・フロートバルブは、セット交換が基本

この2点の部品は、どちらかが正常に作動しなくても、水が止まらなくなります。

ボールタップの動作は、タンクの水位の変化によって機能する為、タンク内に水を留めておく役割を果たすフロート弁(フロートバルブ)が消耗していても、ボールタップは正常に作動しません。

フロート水弁の消耗により、

①タンク内の水が抜けて減っていく

  ⇩

②ボールタップが給水を始める

  ⇩

➂水が溜まり給水がストップする

  ⇩

①へ戻る

このサイクルを繰り返してしまう為、同じ様に「ボールタップの水が止まらない」状態になります。

よって、ボールタップ排水弁は、セットでの取替えが基本として行います。

取替え用部品部品 : ボールタップ、フロートバルブ

TOTO ボールタップ  THYS2A

TOTO フロートバルブ  THY416R

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他、修理部品 : レバーハンドル

レバーハンドルの動きが悪い、破損している場合

TOTO レバーハンドル THY425-1R

ボールタップ・フロートバルブの交換手順

必要工具

・マイナスドライバー ※止水栓がドライバー式の場合

・モンキーレンチ

手順

STEP
水を止める。

タンク横の止水栓マイナスドライバーで閉め、水を止めます。

水が止まった事をしっかりと確認しましょう。

STEP
タンクの蓋を外し、タンク内の水を空にする。

タンクの水を流し、中を空の状態にします。

STEP
ボールタップの取り外し。

給水管からの接続部分の袋ナットを工具を使って取り外します。

続いて、ボールタップ固定ナットを工具を使って緩めて取り外し、ボールタップをタンク内側から抜き取ります。

TOTO S670B トイレ隅付ロータンク 水漏れ修理方法(ボールタップ・フロートバルブ交換手順)※他、修理部品の記載有り
STEP
フロートバルブの取り外し。

レバーハンドルに繋がる鎖をフック部分から取り外します。

続いて、フロート弁にかかっているフロートバルブを取り外します。

フロートバルブを触る時は、ゴム手袋などをしていないと、手が真っ黒になります。

STEP
新しいフロートバルブの取付。

取り外しの時と逆の手順で、新しいフロートバルブを取付けます。

レバーハンドルに繋ぐ、鎖の張り具合だけ調整が必要です。(多少、たるむ程度)

STEP
新しいボールタップの取付。

ボールタップ(THYS2A)は、他品番にも対応するものですので、施工説明書を読み、必要な場合は組み換えが必要になります。

こちらも、取り外しの時と逆手順で取付をしていきます。

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接続部のパッキンは付属のものと交換ししましょう。

STEP
止水栓を開けて、タンク内に水を溜める。水位調整

止水栓を開けて、タンク内に水を給水します。

この時に、手洗い管(ジャバラの管)から水が出ますので、手で持ってタンク内に向けておきましょう。

水が溜まり、止まる水位を確認します。

規定の水位は、オーバーフロー管に印があるラインの位置です。

止水水位の調整をする場合は、ボールタップのダイヤル部分で調整が可能です。

STEP
フタに手洗い管を接続し、作業完了

取替え完了

TOTO ボールタップ  THYS2A

TOTO フロートバルブ  THY416R

TOTO レバーハンドル THY425-1R

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