TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)

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TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)

TOTO 手洗い無ロータンク S710B(1976-2001年)

※手洗い付ロータンクの場合は、S721B となります。

TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)

症状:タンクの水がずっと止まらない。水漏れしている。

  • タンクの中の水がずっと止まらない
  • 便器の水溜まり面に水がチョロチョロと流れ続けている。
  • トイレのタンク内で水が漏れる音がする。

ロータンク内から、ずっと水が流れる音がしています。

タンクの蓋を開けると、タンク内の給水が止まらずに出続けており、オーバーフローした水が、便器内へも流れ続けています。

オーバーフロー : 容量を超えて溢れる事

TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)
TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)

少量の水漏れでも、水道料金が大幅に上がることも

蛇口から水が出続けているのと同じ状態なので、放置しておけば当然、水道使用量にも影響がでます。

水道料金が1万円以上が上がってしまうという事も、珍しくありません。

水漏れは放置しても良くなる事はありません。早めの対処が必要です。

ロータンク下からの水漏れの場合は、こちらをご参照ください。

原因:ボールタップ・フロートバルブの劣化

トイレロータンク内部の部品の消耗による、止水不良が起きています。

通常、タンク式のトイレは、便器洗浄後に給水が始まり、タンク内に規定水量まで貯まると給水が自動で止まるというのが正常な状態になります。

これに関係する部品は、大きく2点です。

ボールタップ

タンクのフタを開けて、すぐ目に入るものがボールタップです。

浮き玉が付いており、タンク内の水位の変化により浮力で位置が上下し、連動して開栓・閉栓をするしくみとなります。

タンクに水が溜まる(水位が高くなる)→ 浮き玉の位置が上がる → 水が止まる

タンクの水が抜ける(水位が下がる)→ 浮き玉の位置が下がる → 水が出る

フロート弁(排水弁)

タンクの底面の中央に付いているものが、フロート弁(排水弁)です。

フロート弁は、タンクに溜まった水が流れない様に留める役割と、便器内に水を排水する弁の役割をします。

また、ボールタップの故障によりタンク内への給水が止まらなくなった場合、タンクから水が溢れない様に、便器内へ水を逃がすオーバーフロー管の役割もかねています。

弁の開閉は、レバーハンドルと連動しています。

通常の修理で交換するのは、フロート弁全てではなく、劣化がし易いフロートバルブ(黒いゴム玉と鎖)部分を換える事がほとんどです。

こちらの修理をするためには、ボールタップ・フロートバルブの交換が必要です。

ボールタップ・フロートバルブは、セット交換が基本

ロータンクの主要部品であるボールタップフロートバルブ部は、同時交換が基本です。

理由は、先に述べた通り、どちらも正常に作動しなくては、「水が止まらない」状態が発生してしまう為です。

ボールタップの動作は、タンクの水位の変化によって機能する為、タンク内に水を留めておく役割を果たすフロート弁(フロートバルブ)が消耗していても、ボールタップは正常に作動しません。

部品品番 ボールタップ THYS3A, フロートバルブ THY418

TOTO S710B の部品品番です。

TOTO  ボールタップ  THYS3A

     フロートバルブ  THY418

TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)

補足 今回は交換しませんが、レバーハンドルは下記品番です。

TOTO レバーハンドル  THY425-6R

ボールタップ・フロートバルブ交換方法

必要工具

・マイナスドライバー

・モンキーレンチ

・ゴム手袋

交換手順

STEP
止水栓で水を止める。タンクの水を抜く。

マイナスドライバーなどで、タンク横の止水栓を閉め(時計まわり)、水を止めます。

STEP
ボールタップを取り外す。

ボールタップにつながる給水管のナット部分ボールタップの固定ナット部分の順に取り外し、ボールタップをタンクから取り外します。

TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)
STEP
フロートバルブを取り外す。

レバーハンドルに繋がる鎖のフックを外し、フロートバルブは、フロート弁部に引っ掛かっているだけなので、抜き取ります。

STEP
新しいフロートバルブの取付。

新しいフロートバルブを取外しと逆手順で取付ます。の張り具合に注意して取付けましょう。

STEP
新しいボールタップの取付。給水管との接続。

ボールタップも取り外しと逆手順で取付けますが、新しいボールタップは、タンクの品番に合わせて多少の組み換えが必要です。施工説明書をよく読みましょう。

TOTO S710B 手洗い無トイレロータンク 水漏れ修理(ボールタップ・フロートバルブ交換方法)
STEP
止水栓を開ける。水位調整。

止水栓を開け、タンクに水を貯めます。

水が止まる水位は、ボールタップで調整可能です。(取説に記載有り)

水位の目安は、フロート弁のオーバーフロー管WL(ウォーターライン)と書いた線がありますので、線の水位で水が止まるように調整しましょう。

STEP
タンクの蓋を取付ける。完了。

作業難易度 (5段階)

作業難易度は 「2」 です。

こちらの記事内の説明とは別に、施工説明書もしっかりと読んで作業をしましょう。

TOTO  ボールタップ  THYS3A

TOTO フロートバルブ  THY418   

TOTO レバーハンドル  THY425-6R

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 30年使用しているトイレ(S710B)です。タンクの内壁が発砲プラスチックで内張されていますが、その内張が膨潤しての浮き玉と接触、ボールタップの働きを邪魔しています。10年程前に突っ張り棒で広げて使って来ました。最近更に膨れて来て、時々浮き玉が下がらなくなります。この内張の当たる部分を切り取ろうと思いますが、問題があるでしょうか?いかがでしょうか?

  • コメント下さいましてありがとうございます。

    タンクの結露防止の為の発泡スチロールになります。
    同じ症状で、切り取ってしまっている方を見かけますが、お勧めは致しません。
    切り取った部分から防露材内へ水が入る為、環境によって結露が発生したり、タンクの下のボルトが緩んでいたりすると、水漏れなどの可能性も考えられます。

    同じタンクはすでに製造されていない為、交換用のものはございません。(中古などを除く)
    取替えの場合は、便器とセットでの取替えとなります。

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